こんにちは、豆腐です。
今回は、僕が“理想と現実のギャップ”に戸惑った転職体験を振り返りたいと思います。
僕はこれまでに3回転職を経験し、今は4社目で働いています。
前職(3社目)では、まったくの未経験から経理として転職しました。
2社目で働いている間に簿記の資格をいくつか取得し、
「経理=ルーチンが多く、どの会社でも必要とされる職人的な仕事」
そんなイメージを持っていました。

それなりの規模で安定している会社に入り、定年まで働けたら…
そんな気持ちで飛び込んだ職場でした。
確かにルーチン業務はありました。
でも、簿記の知識があっても、実務でアウトプットするのは想像以上に大変。
ゼロからのスタートだった僕には、壁だらけの日々でした。
引き継ぎはざっくり。
話しかけにくい先輩たち。
質問しても「それくらい自分で調べて」と冷たく返される毎日。

あぁ、なんでこんな会社に入ってしまったんだ…
そんな後悔の気持ちが、何度も頭をよぎりました。
それでも逃げずに、少しずつ仕事を覚えていく中で、
少しずつ、認めてくれる人や、相談できる人が増えていきました。
理想とはほど遠い職場だったけど、
がむしゃらに働いたその時間は、確かに今の自分を支えてくれています。
期待していた“理想”の職場像

2社目は、親会社にメーカーを持つ専門商社で、社員30人ほどの小さな会社。
毎年赤字決算で、将来への不安を抱えながら働いていました。
そんな中で、安定した「メーカー」という業種に、だんだん憧れを持つようになりました。
そして見つけたのが、数百人規模の黒字メーカーの経理職求人。
求人を見た瞬間、「ここで働きたい!」と強く思い、奇跡的に内定をもらいました。
入社前の僕は、こんなふうに期待していました。
- せっかく取った簿記の資格を活かして、早く活躍したい
- 数百人規模の会社なら、友だちや家族にも胸を張れる
- メーカーに入れたら、もう安心。変な人なんていないだろう

ずいぶん浅はかだったね。

お恥ずかしい限りです。
理想とかけ離れた“現実”に戸惑う日々


どの会社に行っても変な奴はいるし、多少のギャップはあるぞ
父親からもらったその言葉をお守りに、入社して最初の1ヶ月は、なんとか元気に頑張っていました。
でも、次第に“現実”が見えてきました。
経理経験ゼロの僕にとって、日々の業務はすべてが初めて。
簿記の知識があっても、実務はまるで別世界。想像以上に「わからないことだらけ」でした。
前任者からの引き継ぎはざっくりで、「やりながら覚えるしかないよ」というスタンス。
最初のうちはミスも仕方ないと思っていたけれど、
ミスをしたときの周囲の視線や空気が、何よりきつかった。
そして、人間関係も想像以上に難しかった。
話しかけにくい雰囲気の先輩たち。忙しそうにしている上司。
勇気を出して質問しても、

今忙しいから1時間後でいい?
1時間後…

上司
え、これ前話したよね?豆腐さん、仕事遅すぎるんだよ

うわぁ…なんなんだよこいつ
「自分の居場所はここにあるんだろうか」
「なんでこの会社に来てしまったんだろう」
そんな思いが、毎日のように頭をよぎっていました。
少しずつ変わっていった日々

毎朝、仕事に行くのが憂うつでした。
ルーチン業務とはいえ、イレギュラーな対応や初めてのパターンも多く、
前職は特にそうした“想定外”が多い環境でした。
イレギュラーに出くわすたび、知識や経験から正解を探そうとするけれど、
僕はそれがとても苦手でした。
仕事の全体像が見えておらず、自信が持てなかったからです。

また変な案件が出てきたら…
またあの人に色々言われるのかなぁ…
そんな不安を抱えながら、1ヶ月、半年、1年、そして2年と時間が過ぎていきました。
10回以上は辞めたいと思いました。
けれど、それでも辞めずに続けていたら、少しずつ話せる人が増え、
仕事にも、ほんの少しだけ自信が持てるようになってきました。

社内で本音で話せる人が増えたのは、心の支えになりました
3年目に入るころには、プロジェクトにも抜擢され、上司から

豆腐さんは、それなりの修羅場をくぐってきたから大丈夫よ
と言われたことを、今でも覚えています。

こんなことも言えるのか…
理想とはほど遠い職場でしたが、逃げずに向き合ってきたからこそ、
見えてきた景色があったように思います。
今、振り返って思うこと

今になって思うのは、
「理想の職場かどうか」よりも、
「その場所でどうやって過ごすか」の方が、自分にとっては大事だったのかもしれない、
ということです。
正直、転職してすぐに「やっぱり間違えたかも」と思いました。
でも、あのとき踏ん張った時間が、今の自分を支えてくれているのは確かです。
もちろん、無理して働き続けることが正解ではありません。
ただ、職場とのギャップに戸惑っているとき、
「ここじゃなかったのかも」と焦る気持ちと同じくらい、
「もう少しだけやってみようかな」と思ったことも、僕にはありました。
あの頃の自分に、「その気持ちだけでも、きっと意味があった」と伝えてあげたいです。
今日も読んでいただきありがとうございました!
豆腐