30代で“頑張りすぎるクセ”に気づいてよかった。転職を成功に導く心と体の守り方

健康・習慣づくり

こんにちは、豆腐です。

『最近、やたら疲れている気がする…』『なんだか心が晴れない…』
もしあなたがそう感じている30代なら、もしかしたら『頑張りすぎるクセ』が身についているのかもしれません。
特に転職という人生の大きな転機においては、その傾向が強くなりがちです。
かつての私も、まさにその状態でした。
心身の限界に気づき、立ち止まることを選んだ時、私の転職活動は劇的に好転し、心にもゆとりが生まれました。

この記事では、私の失敗と学びを通して、あなたが無理なく、そして後悔なく転職を成功させるための、
心と体の守り方を具体的にご紹介します。
今日から『頑張りすぎ』を手放し、新しい一歩を踏み出しましょう。

30代、気づけば心は限界だった。転職を考え始めた私が陥った『頑張りすぎ』の罠

30代に突入し、仕事では中堅としての責任が増え、プライベートでも様々な変化がありました。
そんな中で、私はいつの間にか『完璧でなければ』という無意識のプレッシャーに追い詰められていたのです。
完璧なサラリーマン、完璧な夫、完璧な父。
特に転職を考え始めた時期は、その焦りからさらにアクセルを踏み込み、自分を休ませることを許しませんでした。このセクションでは、私がなぜそこまで頑張ってしまったのか、そしてその結果、心身がどのように悲鳴を上げていったのかを振り返ります。

豆腐
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自分の家族や友人、職場のメンバーと、自分をいつも比べていました

仕事、家庭、そして転職…『完璧な自分』を追い求め、全てのギアを上げた日々

具体的に、私が**常に『何かに追われている感覚』**に陥っていたのは、以下の3つの側面でした。

  • 仕事
    30代に入り、プロジェクトリーダーなど責任ある立場を任される機会が増え、残業や休日のサービス残業も急速に増えていきました。「このくらいはできて当たり前」「もっと成果を出さなければ」という無言のプレッシャーに、自ら拍車をかけていたように思います。
  • 家庭
    家庭では、育児と家事の**両方に完璧を求め、常に「良い親、良い夫(またはパートナー)」であろうと努力していました。平日は仕事と家事育児で自分の時間はほとんどなし。週末も家族サービスのために予定を詰め込み、心身を休ませる『立ち止まる瞬間』は、どこにもありませんでした。
  • 転職
    30代半ばに差し掛かり、漠然とした将来への不安や「自分もキャリアアップしなければ」「もっと年収をあげなきゃ」という強い焦りを感じ始めました。これが、さらなる『頑張り』へと私を駆り立てたのです。仕事と並行して、転職エージェントへの登録、履歴書や職務経歴書の作成、面接企業の徹底した情報収集など、プライベートの時間まで全て転職準備に費やしていました。

思い返せば、この頃の私はすべて『他人のために生きている』ような気がしていました。
「誰かの期待に応えなければ」「完璧でない自分には価値がない」「この年齢ならこれくらいこなせて当然だ」といった無意識のプレッシャーが、私の全ての行動の原動力だったのです。
その結果、一時的な爆発力はあっても、持続的なパフォーマンスには繋がらないというジレンマを抱えていました。

豆腐
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真面目で周りの目を気にしすぎていたように思います

心が壊れる寸前だったあの日。車内で溢れた涙が教えてくれたこと

とある休日のことです。
家族とドライブ中に、私は突然、涙が止めどなく溢れ出すのを感じました。
その場ではっきりとした理由は分かりませんでしたが、今振り返ると、それは『常に未来のことばかり考えて生きることに、もう疲れてしまった』という心の悲鳴だったのだと思います。
立ち止まれば全てが壊れてしまいそうで、毎日ひたすら努力を続けていました。
しかしその一方で、心の中では『少しでいいから休みたい』『この責任から逃れて、どこか遠くに消えてしまいたい』という強い願望が芽生えていました。

他にも、体からのSOSは明確でした。
夜は眠りが浅くなり、特に午前中は体が鉛のように重く、布団から出られない日が増えていったのです。

まさにその頃、転職活動で焦りを感じていた時期でもありました。
これらの体調不良が重なることで、
僕は「このままでは面接で本来の実力も出せないし、もし新しい職場に行けても、とてもやっていけない」
という強い危機感を同時に抱くようになりました。

この出来事をきっかけに、私は、自分が『頑張りすぎている』ということに気付きました。
その瞬間は、「もう終わりだ。人生、負け組だ」という深い絶望感に襲われました。
しかし、同時に「なんとかして、この辛すぎる状況を回復させなければ」という、
小さな希望のようなのものもまた、心の中に生まれたのです。

『頑張り過ぎる』を手放して変わった僕の思考のクセ

あの涙が止まらなくなった日を境に、
僕は『このままでは本当に壊れてしまう』という強い危機感を抱き、
長年染み付いていた『頑張りすぎ』という思考のクセを手放す決心をしました

正直、最初は何もしないことに強い罪悪感を感じ、まるでサボっているような気がして怖かったです。
しかし、少しずつ意識的に休息を取り、完璧主義を手放す練習を始めました。

例えば、家事では『全てを完璧にこなす』ことをやめ、『今日できることだけやればOK』と割り切るようにしました。
仕事が残っていても無理な残業はせず定時で帰り、自分の時間を意識的に確保するように心がけました。
週末も、朝に一人で散歩をするなど、たとえわずかでも『自分だけ』の時間を取るようにしたのです。

※朝散歩の効果について、個人的に感じたことを以下記事でまとめています。

特に効果的だったのは、第三者に状況を話すことでした。
僕の場合は心療内科を受診し、今の辛さをありのまま話すことができました。
専門家から薬を処方されたこともあり、そこから完璧主義の思考が少しずつ、しかし確実に変わっていったのを実感しています。

3つの思考の変化

この実践と、心療内科での気づきが、私の思考のクセを根本から変えていきました。

1.『完璧でなくても大丈夫』という自己肯定感
かつては「完璧でない自分には価値がない」とまで思い詰めていたのが、『これで十分』『今の自分でも大丈夫』と、ありのままの自分を受け入れられるようになったのです。

2.他人軸から自分軸への転換
他人の評価や期待に応えることばかり考えていましたが、次第に『自分がどうしたいか』『何が心地よいか』を優先できるようになりました。 この思考の転換は、僕の大好きな本である『嫌われる勇気』にある、以下の言葉から大きな影響を受けています。

あなたは他者の期待を満たすために生きているのではないし、わたしも他者の期待を満たすために生きているのではない。他者の期待など、満たす必要はないのです。
(引用:『嫌われる勇気』岸見一郎/古賀史健 著)

もし、あなたも『他人の評価』に囚われていると感じるなら、この本はきっと心の指針になるでしょう。
ぜひ一度手にとって見てほしい1冊です。

3.『〜せねばならない』という呪縛からの解放
「〜すべき」「〜せねば」といった思考が減り、心にゆとりが生まれ、自分にとって本当に大切なことに時間とエネルギーを使えるようになりました。


これらの思考の変化は、心身の回復にも大きく貢献しました。
薬の効果もあってか、夜はぐっすり眠れるようになり、朝の鉛のような倦怠感もだんだんと消えていきました。
常に張り詰めていたストレスも軽減され、些細なことでイライラすることも減ってきましたし、
家族との時間も心から楽しめるようになり、笑顔が増えたと、周りからも言われるようになりました。

そして、この『頑張りすぎない』という新しい思考のクセは、転職活動にも良い影響をもたらしました。
以前のような焦りや不安が薄れ、冷静な視点で企業を見極めることができるようになったのです。
面接では、無理に自分を飾ろうとせず、ありのままの自分を自信を持って表現できました。
私は今も転職活動を続けていますが、以前よりずっと前向きな気持ちで臨めています。

『頑張らない』ことは、決して『諦める』ことではありません。

むしろ、自分にとって本当に大切なものを見極め、賢くエネルギーを配分することなのだと、
今では確信しています。

今日からできる!30代のあなたが『頑張りすぎ』を手放す具体的なステップとマインドセット

僕の経験はあくまで一例に過ぎませんが、きっとあなたも『頑張りすぎ』のサインを感じているはずです。
ここでは、僕が実際に試して効果があった、
今日からすぐに実践できる具体的なステップと、心を変えるための大切なマインドセットをご紹介します。
特に転職活動を控えている方、あるいは現在進行中の方にとって、
心身の健康を保つことは成功への揺るぎない近道となるでしょう。

【具体的なステップ】

  • 自分の『頑張りすぎ』のサインを知る
    どんな時に、どんな心身の症状が出るか、日々の記録をつけてみましょう。 (例:週末になっても取れない疲労感、夜中に何度も目が覚める不眠、些細なことでイライラしてしまう、など) 自分のパターンを認識することが、変化の第一歩です。
  • 『自分だけの時間』を意識的に作る
    たとえ1日15分でも、週末に1時間だけでも構いません。好きなことだけをする時間、あるいは何も考えない空白の時間を作ってみましょう。(例:朝の静かな散歩、ゆっくり本を読む、カフェでただぼーっとする、など) この『自分だけ』の時間が、心のゆとりを生み出します。
  • 『完璧主義』を手放す練習
    家事や仕事で「100点」を目指すのではなく、「60点でもOK」と割り切る練習をしてみましょう。完璧でなくても、あなたの人生は壊れないことを体験することが重要です。 (例:部屋が多少散らかっていても気にしない、仕事で完璧な資料より『まずは提出する』を優先する、など)
  • 『断る勇気』を持つ
    無理な依頼や期待に応えようとしない**『NO』と言う勇気を持ちましょう。
    自分のキャパシティを超えるものは、相手に配慮しながらも、丁寧に断る練習をしてください。
    特に転職活動中は、無理な情報収集や面接対策を詰め込みすぎないよう、自分をセーブする意識が大切です。
  • 頼る・相談する勇気を持つ
    家族や友人、そして心療内科やカウンセリングなど、専門家のサポートをためらわないでください。一人で抱え込み、孤立することが最も危険です。誰かに話すことで、心は想像以上に軽くなります。

【大切なマインドセット】

  • 『〜せねばならない』を『〜したい』に変える
    義務感に囚われるのではなく、自分の内なる声に耳を傾けてみましょう。
    (心のなかで、もう一人の自分に「本当にそれでいいの?」「何がしたい?」と問いかけるイメージです)
    『こうあるべき』という思考から、『こうしたい』という本心へ。
  • 『完璧でなくても大丈夫』と自分を許す
    不完全な自分を受け入れることで、心は驚くほど軽くなります。
    自分の弱さも、個性として認め、自分に優しく接することから始めてみましょう。
  • 『自分軸』で生きる
    他人の評価や期待を基準にするのではなく、自分の価値観と心地よさを最優先にする生き方です。
    あなたが本当に大切にしたいことは何なのか? それを見つめ直しましょう。
  • 『立ち止まること』は『負け』ではないと知る
    むしろ、それは自分を守り、回復するための最も賢明な選択であると認識してください。
    特に転職という長期戦を乗り切るための、戦略的な一休みでもあるのです。

まとめ:『頑張りすぎ』を手放し、心穏やかに生きる『自分軸』のすすめ

ここまで、私自身の経験を通して、30代の私がどのように『頑張りすぎ』という思考のクセに囚われ、心身の限界を迎えたのか。そして、そこからいかに回復し、『自分軸』で生きるための思考を培ってきたかを、率直にお伝えしてきました。

最も重要なことは、『完璧でなくても大丈夫』、そして『他人軸ではなく自分軸で』といった思考の転換が、心身の健康だけでなく、転職という人生の大きな挑戦においても、いかに冷静さと揺るぎない自信をもたらしてくれるか、ということです。

もし今、完璧主義で苦しんでいるあなたへ。
『頑張りすぎ』は、真面目で責任感が強く、目標意識の高い人ほど陥りやすい深い罠です。
しかし、その状態は決して長くは続きません。自分を大切にすることは、決してワガママでも、怠惰なことでもありません。 むしろ、より長く、より豊かに人生を歩むための、最も重要な『自己投資』なのです。

特に30代での転職は、自身の価値観や働き方を見つめ直し、新たなステージへ進む絶好の機会でもあります。
この大切な時期に『頑張りすぎ』を手放し、心身を整えることは、単に転職を成功させるだけでなく、その後のキャリア人生をより充実したものにするための、盤石な土台となるでしょう。

焦らず、ほんの少しずつで大丈夫です。
この記事でご紹介した具体的なステップやマインドセットを参考に、
ぜひあなたのペースで『頑張りすぎ』の呪縛から解放されていきましょう。
心穏やかな『自分軸』の生き方は、きっとあなたらしい理想の転職と、
その後の充実した毎日に繋がっていくはずです。

豆腐

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